ピンクマーブル
不意に凜が口を開いた。
『前にもさ、
こういう事無かった?』
『え?』
『灯梨が足くじいて、
立てなくなったのを
俺がおぶってったの。』
『…あ、あった!』
いつかまでは覚えていないが、
なんとなく覚えてる。
『確か、私が丘下で見つけた
四つ葉のクローバーを、凜に
あげようとしたらーっ
てやつでしょ?』
『そうそう』
ふと見た凜の鞄に
その四つ葉のクローバーが
おしばなにして
付いていたのを見た
私は小さく笑った。