続・特等席はアナタの隣。
そして約束通り、今日は「純ちゃん」のためのお買い物に付き合わされている。


いろんな店を回りながら、あれでもない、これでもない、とモカは悩みまくっている。もちろん、俺は女子高生の趣味なんて一切分からないので、ただモカの後ろに付いて歩くだけだ。


「なぁ、モカ。まだ決まらねえの?」

「うーん…もう少し…」

「何でもいいだろ」

「だめよ!!」

どうやら適当は許されないらしい。

でもいい加減疲れてきた。モカを連れてさっさと帰りたい。


「これでいいだろ」

高校生だし、と目の前にあったノートをはい、と渡すと、冷たい目でジロリと睨まれた。


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