続・特等席はアナタの隣。
「モカ、誤解だから…!!」

「誤解って言っても、合コンには行ったんでしょ?」

「行った、じゃなくて、連れて行かれたんだって!!」

「同じじゃない」

「違う!!とにかく聞け!!」


必死に誤解をとこうとする俺をスルリとかわし、モカは「和泉君が合コンに行ったなんて…」と、呆然としながらブツブツ呟いている。


「モカ!!」

俺の言葉なんてもはや耳には入っていない様子だ。説得しようにも、モカは自分の世界に入り込んでいる。


さらに、その隣では亮さんが「ケッ」と、ざまあみろと言わんばかりに笑っていた。


あぁ…もう…。何でこうなるんだよ…。


そんな2人の様子にため息を吐き、空を仰いだ。




平穏に過ごせるのは、どうやらまだまだ先みたいだ…。










end.

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