裏切り恋愛
あの日から、実由と圭斗の関係は切っても切れないものになっている。
実由は自分のせいで圭斗がこんなに冷たくなったと思っている。

実由の隣にはコウ。
舞の隣には圭斗が座った。

舞がポテトをかじりながらぶつぶつ言っている。

「なんで圭斗の隣なのー？」
「悪いか？」

圭斗は平然と舞に答える。

「悪いわよっ！ねえ実由？」

舞は話を実由に振った。

「えっ？えっ、あ、うん……」
「お前には関係ない。俺の勝手だ」
「なっ……」

圭斗は冷たく実由に吐き捨てた。
舞はそれを見てイライラしている。
険悪なムードになってしまった。

実由は、居心地が悪かった。

舞はコウくんが好きなのに、圭斗とも仲良く話せてるし、コウくんだってきっと舞のこと……舞は、いいなあ。

実由の中で、あの日の記憶がよみがえる。
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