「何をやめるの?ハル君」


いきなり現れたのはたぶん先輩だろう


「なんでオレのこと知ってんだよ、ってかダレだよ!!」


「藤本理穂、2年だよ」


「あ、ああ…」


今更だがほとんど女の子と話したことがないことを思い出した


「どしたの?」


しかも…


「急に黙り込んじゃって」


覗き込む彼女は



あまりにも可愛かった…


「別に…」


息がまた上がる


顔がどんどん赤くなる

「クスっ、顔真っ赤だよ?」


『プニッ』


えっ?


ほっぺたをつつかれた…


「や、やめっ!!」


女の子に触られたことなんてない…


し、死ぬ…


「私サボっちゃったんだ…ハル君も?」


「ま、まぁそんなとこ…っす…」


オレはまだまだドキドキしてるけど彼女は何もなかったみたいだ


なんか釈然としねぇ


「いきなり敬語?」


笑っている彼女


いら立つはずなのに何か違う


よく分からない

「タメ語でいいから、あとリホって呼んで」

「えっ?」


ムリムリムリ!!!


「私はハルって呼ぶね!」


話があっという間に進んでいく


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