当惑



「じ、迅野?」


信じられない名前がそこにあった


「どうしたんだよハル!?」


荷物を落として呆然としているオレに周りが騒ぎ出した


「迅野だけじゃねぇ、修人、海斗、力まで…」


「それバスケ部じゃん!!みんな桜陵行くって言ったのホントだったんだな」


「みんな?どういうことだよ!!」


掲示板を見て目を丸める涼につかみかかる


「や、やめろよ」


マズイことを言ったのに今気付いたのか焦った顔をしている


「おい、言え!!」


周りがさわぎだしたがそんなこと眼中にない


それくらい大事なことだ


「ハハハ目立ってるな」

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