年上。
さて、委員長は他の誰かが引き受けてくれるとして、俺は何をしようか?

別になんでもいいが、出来る事なら楽な仕事がいい。

生徒会なんて雑用しかしないのに、面倒な事この上ない。

……ここは無難に図書委員にでもなっておくか。

読書の時間もとれて、一石二鳥だ。

さて、ではその時までゆっくりと待つとしよう。

そうして、俺は手元の本に目を落とした。

どうやら、委員長は気のいい生徒が引き受けてくれるらしい。

ご苦労様。俺がやりたくない仕事ばかりあるけど。

さて、これを皮切りに着々と委員の仕事が決まっていく。

なるほど、なかなか良いペースだ。

これなら、早く帰って自由な時間がとれる。

俺は本を読むだけだがな。

委員長は早速司会進行をしていく。

そうして、ようやく図書委員の話になった。

さて、俺が立候補するか。他に誰もいないようだしな。

欠伸をすると、手を挙げる。

他に誰もいないようだったので、純粋に決定した。

図書委員の下に、俺の名前が書き足される。

図書委員、野々宮誠司と。

そうして、すべての委員会は決定してこれで今日の授業は終了した。

お疲れ様でした、と。

さぁ、早く帰って小説を見よう。読み溜めしている本はあと何十冊もあるのだから。

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