ちぇんじ☆
「え? いや……その」

 あまりの直球な質問に言葉の出せない私。
 すかさず追撃を加えるお母さん。

「いいわよ、隠さなくても。慣れておいた方がいいわよ」

 なんだかお母さんにはお見通しのようだ。
 お風呂場での戦闘によるダメージはあるものの
 私は就寝前のもう一回を決め込んでいた。

……にしても、『慣れておいたほうがいい』とは?

 顔を真っ赤にして何も言えない私にお母さんが言葉を付け足す。

「息子の体じゃなければ私が慣れるまで相手をしてあげても良かったんだけどねぇ」

 いや、それはぶっ飛んだ発言過ぎるでしょ。
 そう言われてドキドキしてる自分にかなり焦る。

「いや、その、あの……」
「アハハ、冗談よ。するんなら隼人の机の引き出しの三段目の奥を漁りなさいね」

 そう言い残し、お母さんはリビングのテーブルに置いたノートPCに向かい仕事を始める。
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