ちぇんじ☆
 今は分かれているとはいえ、私と真里は同じ人間だ。
 顔も、体も、心も。
 何もかも同じ、同一人物だ。

 そして、私の好きな人――隼人くんが真里を、私を好きになっているのだ。
 本当ならば嫉妬ではなく喜ぶべきことなのだろう。

 それでも私は真里に嫉妬をしている。
 私が隼人くんを好きで。真里も隼人くんが好きで。
 
 そして――きっと隼人くんは真里が好きで。

 この奇妙な人間関係の中に成立してしまった三角関係の中、
 私の中に暗い、黒い、ドロドロとした気持ちが芽生えてしまっていた。

――真里に、他の人に隼人くんを渡したくない!
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