ちぇんじ☆
「いや、真里は元に戻ったんですけど。その……他に方法は無かったんですか!?」

 最後は少しキツい口調で言ってみた。
 カズちゃんはこの文句を受けてキョトンとした顔をしてる。
『え? 何か問題あるの?』といった感じだ。

「ええ? 何か問題でもあったか?」

 案の定な返答に私は一瞬だけど唖然としてしまった。
 カズちゃんにとってはキスくらい……なんだろうけど、私にはそうじゃない。
 少なくともファーストキスだったし、隼人くんの前でする羽目になったし。

――別の方法がもしあったなら……と残念でならない。
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