ちぇんじ☆
「あ、うん。バッチリです!」

 キスまでしたことは伏せておく。
 まあ、接触した場所がオデコだったか唇だったかの違いなワケで。
 結果的に真里は元に戻っているワケだから、元に戻せたという意味ではバッチリだ。

「そーか、うん。良かった」

 本当に助かりましたよ。
 この点では感謝してもしきれないくらいだ。
 助けたことが後味悪いものになったのは全面的に隼人くんの責任のようだし。
 
「えと……まさかそのためにわざわざ訪ねてきてくれたんですか?」

『まさか』という言い方は失礼かもしれないが、一応は聞いてみる。
 まあ、何かのついでかも知れないけど。
 こうやって訪ねてくれるだけでも十分ありがたいわけだし。

「おう! そのために来たんだぜ?」

――あ、掛け値なしに良い人だよ、カズちゃん。
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