ちぇんじ☆
 そういう話なら真里をもう一度呼び出しても良かったのだが――。
 念のためにもう一度、今日の出来事の顛末をカズちゃんに説明する。

 一応、元通りにはなったけど、まだ調子は良くなさそうだったので家に帰したトコまで。

 そこでカズちゃんより先に、横で一緒に話を聞いていたお母さんが私に質問してくる。

「ねえ、マリちゃん。あなたの生理って普段から重い?」

 男の人が二人もいる場所で自分の生理のことを話すのはとても恥ずかしいのですが……。
 お母さんの表情は真剣そのもの、きっと重要なことなんだろう。

「あ、ハイ……。二日目なんかは特に――」

 今日の真里の様子を見るに、今日始まったんだろうと予測できる。
 コンビニでナプキンを買うまではティッシュで抑え切れてたみたいだし。
 きっと明日はもっとツラい表情になっていることだろう。

――生理痛で苦しんで隼人くんと話せないようになればいいな。

 我ながら自分に対して思うことじゃない。
 しかも暗い。
 私ってけっこう嫉妬深いんだなぁと思う今日この頃。
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