ちぇんじ☆
「ええ?いきなり何を……」

 とりあえずは否定する。
 口調と顔はあせりすぎで隼人くんの真似をできる状態じゃない。

「ああ、昨日の朝から思ってたんだけどね。そうなんでしょ?」

 なんでバレてるか分からないけど、
 隼人くんのお母さんはすでに確信しちゃっているようだ。
 隼人くんの中身に別人が入ってしまっていることに。

「あの……その……ハイ……」

 ヘタに否定してもすぐに追求されそうな雰囲気だ。
 この際……あきらめて肯定しちゃったほうが良いような気がする。

「あ、早く食べないと冷めちゃうわよ?」

 見抜かれて唖然とする私に朝ごはんを勧めるお母さん。
 って、なんで朝ご飯を優先してるの?
 入れ替わってることは問題じゃないの?
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