バトンクッキー
この試合、勝ちたい!
おれにもようやく欲というものが出てきた。
そんな作戦会議をベンチの隅でしていると、原西が水原のユニフォームを脱がそうとして、チームメイトが二人のところへ集まっていた。
「シワなんてつかないから」
原西が柔らかな物腰で言いながら、ユニフォームのボタンをはずしていく。
「ちょっと、やめてください」
拒否しながらも水原は笑顔。
「なにしてるんだ?」
おれは原西に訊く。