愛の雫
少しずつ曇り始めた空の下を歩いて、店の前に着いた時…


「希咲ー!」


後ろから呼ばれたあたしは、満面に笑みを浮かべながら振り返った。


「早苗!」


「間に合って良かったー!もう絶対に間に合わないと思ったんだよ……」


俯きがちに肩で息をしていた早苗が、呼吸を整えてから安堵の笑みを零した。


「今日も部活?」


「うん、また練習試合だったんだ!あたしは人数が足りない時の為の助っ人だって言ってるのに、最近ずっと借り出されててさぁ〜……」


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