愛の雫
あたしは、本当にどこまでもツイていないみたい。


絵里香の隣には、派手な風貌の金髪の男がドカッと座っている。


そして…


何食わぬ顔でその隣にいるのは、泰人だった。


見開いたままの目を伏せるように、彼から視線を逸らす。


早苗と向き合おうと決意した矢先、泰人と顔を合わさなければならないなんて本当に何もかもが上手くいかなくて、心が折れてしまいそうになる。


もうどんなに足掻(アガ)いても、纏わり付くような負の連鎖から抜け出せない気がした――…。


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