空が青いって誰が決めたの?
あと15分で数学が終る


扉をあけ、屋上だ



さっきは暗すぎたためか、
眩しい、私はやっぱり
明るい場所は苦手みたい


ずっと座っていたから
背を伸ばそうとして
背伸びをしていたとき



ガチャと音が聞こえた



私と同じでサボり?
悪いけど被らないでほしい



「君は瑞葵さん?」

「そうですけど…。」



だんだん私の方へ歩み寄る
知らない人…。



「可愛いね…俺と付き合わない?」


「無理です…でもこの質問に答えられたら付き合います」


「なになに?」

「空は何色ですか?」

「簡単だよ、青だよ」



自信満々な顔で答える
男…



ちがう、退屈


「違います、さようなら」



最後に屋上を出ていく際に
言われた言葉は


「瑞葵さんって、よくわからない」



わからなくてけっこう
貴方にわかってくださいって頼んでない



しなやかに階段を降りていきサボリの人たちと何人か会う

同じに思われたくないな


すれ違う人たちに顔を覚えられたらいやだから


廊下を全力で走り
教室に戻った。
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