空が青いって誰が決めたの?
授業後、屋上に足を運ばせた

「あっ…」

「今日が俺が早かったな」


約束もしていないのに
答えはまだみつけてないのに毎日きてくれる


「まだ見つからないけどさ
話したくて君と」


「別に私は貴方としゃべり
たくない…。」


「人と関わるの嫌いなの?」
「そう、だから貴方と話したくない。答えもみつけてないんでしょ?」


「ああそうだけど」


「みんな最後には投げ出す
私をおいて、だから人と関わるのはあまりすきじゃない」


冷めた目で男をみる



「信じてよ、俺のこと
君をおいていかないよ」


思わせ振りはやめてほしい
信じることはできるかも
しれないけど…。



怖い…。でも少しだけ安心した。言葉でちゃんと
表してくれたから



「君、なんかあったの?
さっきから退屈な顔してる」


男は私の顔を除きこんだ
不思議そうな顔で



「人生がつまらないだけ
昼間は明るすぎて、学校は
はっきりいって嫌い」


「そっか…」



奈々以外にこんなに話したのは久しぶり、話を少し聞いてもらったのも



その日私は少し信じる心を
持ったのかもしれない
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