偽りの結束
「ふん、あんたってホストみたいね。女の金ふんだくって、のし上がってきたんじゃないの」


 小山和美は悪態をついた。

 普通ありがとうでしょ? って思ったが口には出さずにいたが、


「和美ちゃん、マジタニさんに失礼だよ」


 場の雰囲気が悪くなった事を察した透さんが、慌てて注意した。けれども彼氏の佐藤高男は、相変わらず黙ってビールを飲んで、見て見ぬ振りをしている。


「うるさいなぁ、私車で昼寝してくる」


 そう言って、駐車場に一人で行ってしまった。

 何て女だ! まるであの女ソックリだ。私は苛立ちを押さえる為、済ましてビールを飲むと、悟も同じ事を思った様で小声で言ってきた。

 マジタニは怒りが収まらないらしく、佐藤高男に突っかかった。


「佐藤さん、彼女の教育ちゃんとした方がいいですよ! 何で注意しないんですか? 恋人なんでしょ?」


 すると佐藤高男はおどおどしてるだけで、何も答えない。


「マジタニさんすみません。佐藤さん大人しいから……」


 慌てて透が代わりに謝った。

 佐藤って最年長なのに、だらしない男だ。

 場もしらけてしまい、ケンとマサがふぁ〜と二人揃って欠伸をし、食べた後なので眠くなったと言い、車に昼寝をしに行った。

< 8 / 35 >

この作品をシェア

pagetop