主従関係
4章
いつものようにパーティーが始まった。


案の定、如月さんは注目の的だった。


「まあ、綺麗な方ですねぇ」

「花蓮さんに見劣りしない美しさですわ。」





「直人君、隣のお嬢さんは君の彼女かね?」


小さい頃から良くして下さってる西川のおじ様が直人様に話し掛けた。


今日は紺色のスーツを着ていた。


白髪混じりの50は越えているが引き締まった体型で背の高いおじ様によく似合っていた。


「彼女は学校の後輩です。」

「なんだ、そうだったの?」

おじ様は期待を裏切られ少し残念そうだった。
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