【一話完結×短編集】ビター&スィート
だから、次に連絡あった時は

バレンタインに帰るから…


そう伝えるつもりだったんだ





俺の帰る場所は…おまえのとこだから…




いつも俺に気持ちをくれる実維に

バレンタインは俺から…



なのに…



いくら待っても


実維からは連絡が来なくて…





最後の会話を思い出すと


俺からなんて出来なくて…




なぁ?



俺達…もう…終わりなのか?






終わりって言うのもおかしいよな




付き合ってた訳じゃねぇんだし…





離れるってわかった時


正直、新しい世界


新しい生活


期待が大きくて…



でも、軽く実維の事も

繋ぎ止めとこうかって程度で…




それでも…


4年間の大学生活を謳歌したら


本当に…そう思ってたんだ




んな都合のいい話ある訳ねぇよな…




あの頃の自分にバカじゃねぇのかって

言ってやりたい





確かに実維は目立つタイプじゃない



けど…あの人懐こっさだ…



きっとすぐに…




っ…くっそ…



何て俺は愚かだったんだ…




何を慢心してたんだ…


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