そう、爽やか
次の日、お母さんにお腹が痛いと言って学校を休んだ。
ベッドに潜りながら電話をかけた
相手は――――健太――。
「もしもし」
『私だけど、昨日のこと考えたけどやっぱり嫌よ…健太、冷めちゃった』
「えっ、俺もうしないからさ、彩が一番って気づいたよ?ねえ、彩?」
『…ごめんね』
そう言って電話を切った。
メールが鳴りやまない…………
うざったくなった私は電源を切ってベッドから出た。
『勉強しよ…。』
桜岡高校に行けばいい出会いがあるかな?なんて気持ちもあった。
そして健太を忘れる為のように勉強を続けた。
…………別れてから口を利かないまま受験発表の日を迎えた。