そう、爽やか


涙の卒業式を終え、春休みは愛美とたっくさん遊んだ。


――入学式――――


「遅刻するわよ~!!!」
『はいはぁい…』


またお母さんのうるさい声が家じゅうに響き渡る。


やっと目が覚めた私は体をゆっくり起こし、洗面所へ向かう。



『はぁ~楽しみだ!』

アイロンをしながらルンルンな私♪


着替えをすまし、リビングで食パンをほおばる。

「あら、似合うじゃない♪」


お母さんがちょっかいをかけてくる。

『ふふっ、でしょ?』


そう流して私は食器を洗い場に持って行った。

部屋へダッシュし、お母さんに分からない様に少しだけ化粧をした。


家を出て愛美と合流し、電車で学校へと向かう。


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