失われた時を求めて
俺と彼女の思い出

それから

ぼくは彼女と過ごすようになって変わった

まず、ぼくが僕のことを“ぼく”と呼ばなくなった

変わりに“俺”って言うようになった

少し偉くなったみたいだった

彼女に言ったら

その方がいいと笑って言ってくれた

笑顔が眩しかった

きっと太陽のせいだ

俺達は友達からお試しの恋人期間に入った

だから前よりもっと会えるって俺だけ期待してた

彼女は初めに言った通りあんまり会えないんだよ?

と何度も念を押した

俺は、その時はそれでも良かったんだ。どうして?とか聞かなかったんだ。変わりに

「いいよ。俺が君の隣に居たいんだ」

と返事した

彼女は何故か涙を流した

< 27 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop