美人薄命



「っで、プロポーズだと思ったら振られたんだ?」


「う…ゲホッゲホ。」

容赦のない芽衣の言葉に思いっきりむせる。
明日香が私の背中をさすりながら


「芽衣、もっと聞き方があるでしょ〜。
ミト大丈夫?」


「ごめん、ごめん!」

ケラケラと笑いながら悪びれることなく謝り、ビールを飲む芽衣。

「でも事実だし?遠回しに聞いても面倒臭いだけじゃん。
すぱっと話した方がスッキリするよ!」


「まぁ…」



それから私は謙太とのことを話した。
ちょっとだけ泣きそうになったけど
明日香や芽衣が笑い飛ばしてくれたから惨めになることはなかった。







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