美人薄命


「あ…。」


部屋に入ってきたのは明日香だった。


「二日酔いなってない?一応頭痛薬持ってきたよ。」


「ありがと。」


言われるままに頭痛薬を飲み込む。
明日香とは高校からの付き合いだ。


「良かった…」


「何が?」


「いや…何にも覚えてなくて。」


「男のとこだと思った?」


「うん。裸だし。」


「振られてヤケになったって?」


「うっ…いや、私なんで此処にきたの?」


「えっ来たことから覚えてないの?酔ってもなかったのに。」


「へへへ…」


力無く笑う私に明日香は昨日の事を教えてくれた。


< 8 / 203 >

この作品をシェア

pagetop