快楽の代償
「うん、子供が生まれたって、内職でも何でもやってパパを助けるから。
何とかな…ッ!」
下腹部に突然鋭い痛みが走った。
『お、おいっ!倫子!大丈夫か?』
まさか…
5分後…
トイレから出てきた私を心配そうに見つめる夫に、
「来た…三つ子回避だよ〜ん!」
なんておどけて言った私だったけれど、余計に心が重くなった。
複雑な表情を崩さない夫の隣に座ると、無言のまま、隣の部屋で寝ている子供達の規則正しい寝息が聞こえてきた。