狼執事とお嬢様♡
龍の言葉にさらに上乗せする。
結構、効果あると思うんだけど。
実際、全然初対面じゃないけど。
面識あるし。
母が、少し口を尖らせた。
かと思えば、ニッと笑って。
「龍君ってば最高ねッ!
絶対よ?
絶対穂乃をオトシテネ♪」
『…お母様……』
実の娘をそんな簡単に男にやるのか母は。
なんとヒドイ母親だろうか?
でも、
なんだろうね?
だから、好き。
コノ人が私の母親でよかった。
「はい、俺はすでに穂乃歌さんに惚れてますからね。
振り向くまであきらめませんよ?
俺は彼女以外はいりません。
彼女にも、俺以外は似合わない。
ってことで、お嬢さんはもらいますね?」
……どこのホストだ。