狼執事とお嬢様♡

えっと…
なにが…「なぁ?」なのか…分からない…。


「天然鈍感おジョー様…
 穂乃歌は俺等執事に決まり全部まもらなくていいって言ったんだよ。」


あ、そーゆーことか…
分かるわけないじゃんッ!
悪かったわね!天然で!鈍感で!


『はぁ…もういいってば、2人とも…。
支葵、帰ろう…?』


「…あぁ。」


『じゃぁね、和哉クン。』

「またな」



車に乗り込むと、支葵が言った。


「早くしないと、あの人が待ってる…。」

『支葵が言い合ってるからでしょ?』

「ちげぇよ…。」

『絶対そーだもん。」



“あの人”…か……。

うちにまで来なくていいしぃ…


ホント困る…

1個下のくせにさぁー…

自分勝手すぎるのよッ


最近、慌しい日が続いている気がするのは私だけ…??


10分程走った車は、
私の家の前で停車した。
家の中に行けば…
アイツが居るんだろぉなぁ…


思い足取りで車を降り、家の中へ入った。


『ただいまー…』


バタバタバタ…と、家を走り回る足音がする。

その音はどんどん接近し…


「穂乃歌!会いたかったぜッ!!」


私の元へ…

最悪…
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