好きだよ、好きだよ。



「玲央………私………




アッチャンと付き合ってないんだ。」





「はぁー?」



「いや、付き合ってるけど付き合ってない。」



「意味わかんな。説明して。」


「いやどう説明したらいいのか分かんない。」



「…………急いでアツのとこ行こ!」



傘を拾って、学校へ向かって走る二人の手は、自然と握られていた。





< 83 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop