それでも君と、はじめての恋を


「てか、ビビられてるよね。他校のガラ悪い奴らと喧嘩しまくってるとか、百戦錬磨とか、マジなの?」

「ちょっと葵っ。純も! ストップ!」


身を乗り出す純も葵も怖いもの知らずというか、直球で聞きすぎだと思う。


止めたあたしを何でという目で見てくるあたり、モモは噂とは違って怖くないってこと分かってるんじゃないの?


だったら、そんな噂をわざわざ確かめなくたって……。


「……俺の噂って、それだけ?」

「え? ちょ、目を輝かせるな!」


モモが反応したことで、葵も純も遠慮するどころか更に身を乗り出してしまった。その表情と言ったらもう……超楽しそうですね!


「家が極道ってマジなのぉ~?」

「え、それ初めて聞いた。上級生と喧嘩して病院送りにしったてマジ?」

「ちょっと、止めてって! モモがそんなわけないじゃん!」

「何だよ渉ぅ~! コイツいっつもひとりだから、本当か嘘かなんて聞かなきゃ分かんないだろぉっ」


だからって、聞いていいことと悪いことがあるじゃんか!
< 93 / 490 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop