てがみ
8.再びの便り
翌日、当たり前のように美術室に行くと、いつものように篠原がいた。


「…ちーっす」


「うん」


なるべく目を見ないようにして、敏がいつも居る辺りに適当な椅子を運んで腰掛け、来るまでひたすらぼんやりしていようと決めた。


「ねえ、あのさ…」


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