花屋のあの子と俺。

あの子の名前。













俺は今日も花屋へと足を運ばせる。







あの子に会うために…。






「あ…こんにちはっ!」






花屋の子は俺に気づくとさっそくナノハナの花を差しだす。







「…ありがと。
 でもいいの?
 俺…毎日もらってて…。金払った方が…「いいんですっ!」」





彼女は俺の言葉を遮った。






「…あなたは特別ですからっ!」







ドクン







そう言って笑う彼女が眩しい。












< 9 / 47 >

この作品をシェア

pagetop