幼なじみは狼くん?
思い出
9年前                         「クスッン……ヒックヒック。」


1人の女の子が校庭で泣いている。

「どうしたの?」

そう言うと女の子は、顔を上げた。

その時俺は思った

(なんて可愛いんだろう。)て…

これが理奈と俺の出会いだった。

理奈は、幼稚園を卒園するとともに引っ越してきたため、友達ができず、1人で泣いていたんだ。


「俺が友達になってやるよ。」

「本当?」

「うん。」

「ありがとう。」

そう言った時の理奈の笑顔が可愛すぎて、俺はこの時から理奈を好きになっていたんだと思う。

理奈は毎日俺の背中を追いかけてきた。

そんな君が愛おしくて仕方がなかったんだ。

「たっくん。今日も遊ぼう。」
いつの間にか、俺はたっくんと呼ばれるようになっていた。

毎日が幸せで、いつも頭の中は、理奈でいっぱいだった。
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