幼なじみは狼くん?
「今日の練習は、ここまで!お疲れ~。」


部長にそう言われ、部活が終わると美咲が心配そうに、声をかけてきた。


「理奈大丈夫?ずっと上の空だったけど…」


「ごめん。何でもないよ。」


私は、ずっと考えていた。


拓哉は、本当に私を好きなのか

もしかしたら、五十嵐さんを好きになってしまったんでは、ないだろうか。


(拓哉の気持ちがわからない…)



そう思い私は俯いてしまった。

「理奈。話があるんだけど良いか?」


潤の声がして私は顔を上げた。

「大丈夫だよ。美咲~先帰ってて!」


美咲にそう言うと、私は潤と一緒に体育館を出た。
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