キスミー★チョコレート


「やっぱりさ、照れる…し、緊張する…よね!」


あたしから腕がパッと離れて、へへっ…と笑いながらりっくんがそう言った。


「うん、そだね!えへへ…」

一歩下がりながらあたしも答える。


途端にあたしとりっくんの間に距離が出来た。


何だろ、この距離。


手を伸ばせばすぐ届くのに、短いようで長い長い距離。


それを、あたしとりっくん、自分たちで作っちゃってる。


何だろ?









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