Dangereuses hospital
prologue
5年前。

俺にとっては封印したい過去だ。

めでたい筈の年の初めに、俺は人間の血の生温かさと、死に瀕する事の本当の恐怖を知った。

高性能のシステムで制御された地上60階の超高層娯楽施設、アミューズメントタワーのシステム暴走事故。

その現場に運悪く居合わせてしまった、当時高校生の俺は、同じく不運に魅入られてタワー内に取り残されてしまった同級生達と共に、タワーからの脱出をはかった。


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