street love
夜になり
美波の携帯電話が鳴る。


「誰…まさかアイツ!?」


ベッドに置きっぱなしな携帯を手にして確認すると相手は
あずさだったので出る事にした。


「はい。もしもし」

『こんばんわ。あずさだけど』

「どーしたの?あずさ」

『今日の事、気になっちゃって』

「アイツの事ね」

『あれからどうなったの?先輩と』

「もぉ最悪だよ。アイツ自分のやった事、全然認めようとしなかった。誤解だって言いはってるし…マジムカついたから、別れようって言ってやったの」

『えーそれ本当!?』

「ホントだよ。付き合ってるの嫌だし、あんな浮気現場見て完全に冷めたって感じ。余りにも、しつこいから平手打ち食らわして逃げて来た」

『マジ!?それでそれで?』

「そのままだよ」

『そっか…けど先輩はどうなったんだろ』

「私は知らない。あ、そういえば後ろの方で何か叫んでいたような気がしたけど…あれ何だったんだろう?どうでもいいけど今更」
< 25 / 78 >

この作品をシェア

pagetop