street love
それから
美波はムスっとした顔で、駅前方面へと向かって歩いていたその時

「ねぇ、キミ」

後ろから男の人の声がした。

しかし、イラついている美波は聞こえない振りをする。


するともう一度、声が掛かった。

「キミキミ。赤のバッグ持っている彼女」


その声の人の言う通り、今日の美波は赤のバッグを手に持ってた。

(「うるさいなぁ…人がブルーになってるというのに」)

仕方なくその声の人に
応える事にした美波は怒った表情で相手に対する。
< 7 / 78 >

この作品をシェア

pagetop