ミッドナイト・スクール
ドアの隙聞から廊下の様子を窺っていた和哉が、顔をこちらに向けずにそのまま話す」
「そういう訳だ。今からABCの三つに分かれて、A班は警察に連絡。B班は浅岡を調べる。最後のC班はこの場所を確保しよう。用件が済んだら、もう一度ここに集合だ」
「で、どういうふうに分けるんだ?」
信二か尋ねる。
「ん、俺は警察へ連絡しよう。大人の方がいいだろうしな。そうだな悠子、お前はお尻が重そうだから危険だ。俺について来い」
「そんなに重くないもん!」
頬っぺたをプウと膨らませ、悠子が後藤に蹴りを入れる。
「じゃあ、俺は浅岡の確認か……」
「私が一緒に行くわ」
ユリが和哉について行く事を名乗り出た。
「じゃあ、信二と魅奈はここで待機だな。信二、しっかり彼女を守れよ。ゴッチーはうまく警察に言い訳してくれよ」
和哉がそう言うと、後藤はニヤリと笑った。
「よし、危険を感じたら逃げろよ、また後でここで会おう。行くぞ」
後藤の合図で全員が動き始めた。

A班 後藤・悠子(警察へ連絡)
B班 和哉・ユリ(浅岡を確認)
C班 信二・魅奈(待機)
 別行動 種田・文彦

この後、各々はそれぞれの目的の為に行動を開始する。

十三日(金曜日)
現在時刻 午後九時二十七分
生存者 八名(信二、魅奈、和哉、ユリ、後藤、悠子、種田、文彦)
死亡者? 一名(浅岡)

TO BE CONTINUED!
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