呪 い サ イ ト

発砲事件

 翌日の月曜日。

 私はいつもと同じように学校へ行った。登校時刻ぎりぎりに。本当にいつもと同じだ。・・・ぎりぎりという程ではないかもしれないのだが、いつもあまり余裕を持って家を出ていない。

 変わらない校舎。一昨日、昨日あったことを忘れてしまいそうな平凡。
 あんなのは夢だと思ってしまう。

 そう……あれはただの悪い夢。悪夢だったんだ。

 そう思いたかった。だが、そう思えない事実が、そう思わせてくれない事実がこの世の中には存在するのだ。


「いない」


 一年一組の教室を見渡したが、あの三人がいないかった。
 私は愕然とする。絶望のどん底に突き落とされた気分だった。
 月曜日は全校生徒が集まる朝会がある。クラスごとに整列してグランドに移動するため、登校しても教室から出ることは許されていない。
 だから、登校しているのなら教室の中でずっと喋っているはずなのだ。
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