呪 い サ イ ト
「まさか金曜日と同じ犯人!?」

「脅迫状が届いたあれなの!?」

「ちょー危ねえじゃん!!」

「やだー怖い! 早く行ってよ!!」

「もー押さないでー!!」


 体育館中がざわめき、パニックに包まれた。

 ―――この中学校を狙ってたんだ、あの犯人は! ただの脅迫じゃなかったんだね……! これは大変なことになったなぁ……。

 私と同じように。多くの人が危機感を感じたようで、我先にというようにぎゅうぎゅうと押し合って上る。ただ段数も少ない階段を上るだけのことなのに、一苦労だった。


「・・・優子」


 ふと、隣にいた優里が私にそっと耳打ちをした。不気味な表情を浮かべた顔が、私に接近した。


「もうすぐ……二度目がくる」


 もう何のことを言っているか、すぐに察しがついた。

 寧々、幸恵、莉音。教師達もその三人に気が回らなかったのか、入り口付近の椅子から身動きがとれず、おろおろとうろたえていた。
< 126 / 210 >

この作品をシェア

pagetop