呪 い サ イ ト

告白

 翌朝。

 担任は暗い表情で教室に入ってきた。珍しく黒のスーツに身を包んでいる。教卓でおもむろに口を開いた。


「……非常に残念だが……昨日、谷村が学校の前で車にはねられ亡くなった……。左右を確認せず、とび出して行ったようだ。みんなも車には気を付けるように……」


 やはり谷村は死んだ。谷村の席には、花が飾ってある。

 あんな奴、いなくなって当然。そう思ってたから、嬉しい……はずだったんだけど。
 なんだか、怖い。
 邪魔者が現れた時に、あの呪いサイトは使えそうだけど、少し気が引ける。正体も不明で気味が悪い。


「今日、谷村の葬式がある。出席するのはこの私と委員長と副委員長だ。では」


 それだけ言い残すと、担任と委員長と副委員長は教室を出た。


「授業サボれるとかいいなー」


「谷村は嫌いだけどサボりに行きてー」


 クラスメイトは口々に言っていたが、ウチはそうは思わなかった。例え嫌な授業がサボれるとしても、絶対に谷村の葬式なんて行くもんか。
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