男子敵対復讐令!


「そこに座って。」


あたしはドレッサーの前に置いてある椅子に座った。



「あんた合コンでも行くの?」


「えっ…まぁ…」


鏡に映るあたしに話しかけるユキナは、あたしの髪の毛を触っている。



「意外と手入れはしてるんだね。」


「人並みには…」


「服装から見て、大人っぽいイメージを出したいのは分かるけど細かく言うとどういう系がいいの?」


どういう系って・・・


「男を誘惑させる系で。」


「は?」


そんなこと言われたって分かんないよー!(T T)


心の中で嘆くあたしを察したのかユキナはドレッサーの引き出しを開け


シートを取り出してあたしの肩にかけた。


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