先生or生徒?!
★初めてのチュウ

「………」


長崎先生の車内は、沈黙に包まれている真っ最中。

ん?
なんで、わたしが車の中にいるのかって??


実は……



―――10分前―――

『じゃあじゃあ、これからは先生の恋人ってことですよね?わたし!』

わたしはなかなか実感が掴めず、何度か同じ質問を先生にしていた。


その度に、先生は『そうだよ』と優しく答えてくれている。


やばい! 幸せ〜!!


『もう、帰るか?』
『えっ』

いきなりの先生の言葉は、わたしを現実に落とすものだった。

わたし的には、もう少し一緒にいたかった気分。

けど…。
先生を困らせるのはやだな。
しょうがないか。

『…はい、帰ります』

ちょっとうなだれながら呟くと。

『送ってく』

って……。

やっぱり優しいっ!


『じゃあ、お言葉に甘えて…』






………ということ。


わたしはいつもバスで通ってるから、家に着くにはまだ時間がかかりそう。


音楽でも流したいけど、先生の車は高級そうで、オーディオに触りにくい。

壊したら嫌だしね…。


…なんか、話すか。

「先生は、お金持ちなの?」
「?」

突然言い出したことの内容に驚いたのか、先生は目を丸くして視線だけこっちに向けた。


うーん…。
話ミスったかも。
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