神々と世界の狭間で
2 変わりゆく彼(か)の世界
トントントントン、まな板の上に糸のように細くなったキャベツが踊り出ていく。

今日の夕飯は豚カツ。

俺は肉の下ごしらえを済ませ、付け合わせのキャベツをきざんでいた。

レラは、洗濯物を畳んでいる。

レラは「お帰り」と一言言ったきり、言葉を発せず黙々と洗濯物を畳んでいる。

…何か悪いことでもしたか?

正直な話そんな記憶はない。

…直接聞くしかないかな?

「なぁ、レラ?」

何故か重たい空気。

「何?」

レラはそれだけを言う。こっちを見もしない。

「今日、どうした?」

何故か俺が気を使う。なるべく声に棘が無いように、気に障らないように声を発する。

「何が?」

声の感じからしてドコか機嫌が悪いことは伝わってくる。
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