もう1人のボク

現実世界

目覚めは最悪だった。

ボクの夢を見るなんて…。

それでも朝はきている。

僕は起きなきゃいけない。

1人暮らしをしているからと言って、何もしないと生きてはいけない。

シャワーを浴びて、歯を磨いた。

着替えて朝食を作る。

トーストとヨーグルト、それに目玉焼き。

目玉焼きはトーストの上に置いて食べる。

僕はこの食べ方が好きだった。

ボクの方は別々に食べるのが好きみたいだけど…。

「って、ダメだ。あんなヤツのこと考えちゃ…」

ボクのことを考えることは、心を許すことにつながる。

もう心を許しちゃいけない。

僕は自分1人で生きていかなきゃいけない。

でないと…。

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