ストリートチルドレン
どんどん


道での生活は楽ではなかったが

ニホンのおじさんが来て、幸せだった

毎日、友達が増えていった

―しかし、そのおかげであることに気がついた

「ねぇ、ミラがいないね」

ある日ルジが言った

ミラとは、昨日出来た友達のことだ

本当だ、いない

最初は、水を探しにどこかに行っているのだろうと思っていた

でも、

「あれ、ナコヂがいない」

「ワデフと遊ぼうと思ってたんだけどなぁー」

「今日はビビとサヴァがいない」

毎日のように出来た友達が、毎日のように減っていったのだ

「・・・おかしいよ・・・」

ガヨンが言った

なんだろう、きゅうに仲間が少なくなった

気づいたときには、私たちは3人になっていた




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