野獣、時々、王子様。



「どーした?結衣」

大杉にのぞきこまれる私。



「え?うん、なにも……」


「もしかして」



その瞬間、大杉の手のひらが私のおでこに当たる。


「!?」


「んー熱はねぇな」


熱?あーそうか。
私がこんなに熱いのは……って熱!?


そんなのありえない。

夏に熱あるバカがどこにいるのよ!(熱があるかもしれないバカ)
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