野獣、時々、王子様。


「もしかして雄大がここに運んでくれたの?」


「俺以外、誰がいる?」



雄大だけだよね。



「ありがと」


「重たくて腕が折れそうだった」



やっぱり前言撤回!!



「じゃあわざわざ運ばなくてよかったじゃん!」


「……」



反応しない雄大。

雄大を見るとしっかりを私を見つめていた。
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